2008年03月21日
ヨコハマ
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「森のサカナ」
3/8(土) BankART 1929ホール
上映が始まり、暗くなったホールに、座っていると・・・・
闇の中、遠くのほうから、ゆっくりと音と光が来て、私の中を通り抜けていきました。
やがて音は体を包み込んで・・・
雨が降り、風が吹く。
会場に並べられた、64本のスピーカー。
上映前に、
”場所によって聞こえる音は違います。会場のあちこちを歩いて、体感してください”
と、アナウンスがあったのですが。
”見えぬものをみたい、感じたい”
そんな誘惑にかられて・・・歩かずにはいられなかったです。
ホールの柱、スピーカーの間を動くと・・・・まさに森の中を歩いているような感じ。
スピーカーの一つ一つに耳を近づけてみる・・・・
きらきらとした音。
ぬくもりのある音。
色のある音。
萌芽する感情。
眠っていたものが目を覚まし、感覚が研ぎ澄まされていきました・・・・。
やがて低音のリズムから、
手拍子が始まり・・・・
インサートされる、さとうじゅんこさんの歌声。
それは、この世のものと思えなかった。
目の眩むような、ソプラノでした。
(演奏後、お願いして、彼女に握手と・・・思わずハグまでしてもらってしまいました ☆)
幼いころ、私は周囲にほとんど人が住んでいない、海辺の家ですごしていて・・・・・。
そのころは本当、木を見て、空と水を見て、想像の世界に生きていたようなところがあったのですが。
不思議な世界や力の存在を信じていたり、 憧れたり、
あの海の向こうの国に、いつかゆきたい、と思っていた・・・・・そんな子供でした。
そのころの、懐かしい気持ちが蘇ってくるのでした。
音響を担当された、種子田郷さんに話し掛けていただきました。
”アートは生活必需品ですよね”
とお話したら、
”無くては、生きてゆけないものです”
本当にそのとおり。
エネルギーをいただきました。
体に力が宿って・・・・・
また、アートに助けてもらっちゃったわ、と思うのでした・・・・・☆
Posted by kunimi* at 10:58│Comments(0)